嫁と姑

私は、結婚と同時に夫の両親と同居しました。


夫は一人っ子なので、いずれは同居になる予定だったので
どうせならはじめから同居しちゃった方が
ゴツゴツしないですむかなぁと、思っての事でした。


はじめは、3人の家族のなかに「私」という
異分子が入っていったような、居心地悪い感じでした。


私には普通のことでも、怪訝な顔をされると
この家のルールはそうなのだ、と
次第に、そちらに合わせるようにもなりました。


胃潰瘍になったりしました。


幸い両親は働きに出ていたので、昼間はのんびり
一人の時間を過ごせましたが
義母が帰宅する時のバイクの音が聞こえると
とたんに自分の気持ちに鎧をつけるみたいな、
そんな日々でした。

夫の帰りはいつも遅く、夕飯はいつも夫抜きの
3人で食べました。

私はこの家の家政婦かしら?
なーんて思ったことも。

今だから笑い話ですが(笑)

夫がいない間におきたいろんなことを
こぼしても、仕事が忙しい夫には
ただ迷惑なことだったと思います。



あんまりにも私が泣き言ばかり言うので
夫に愛想をつかされるかと、本気で思っていました。


でも、ある日夫は
「そんなに大変なら、二人でアパートでも借りるか?」
と、言ってくれました。

結局そうはなりませんでしたが、
夫がそう言ってくれた事は
私のなかで小さなともしびとなって、心の中で
消えない光となりました。


今、銀婚式も過ぎて、すっかり
気持ちも、体型も(笑)たくましくなりました。


あのとき夫がそう言ってくれなかたら
今の私はないかもしれません。


違う人生を生きてきた他人が
一緒に住むということは
それなりに歩みよりが必要ですよね。



ふと、今日はそんなことを思いました。
今日もお読みいただきありがとうございました。


f:id:MaryMery:20190830112202j:plain