宇宙人についてその後

私には、生まれる前に母のお腹のなかで亡くなったきょうだいがいます。
男の子か、女の子か、まだわからないうちに。
まだ中学生かそこらの頃、母にその事を聞いて、
とても驚きました。私は幼いころ、弟か妹がほしかったのです。


私には、弟か妹がいたかもしれないんだ。産まれていたら
その子は、どんな子になっただろう。あれこれ想像したり。

でも、いないんだ。

その事は、少しずつ私の記憶の中の奥の方に
しまわれていきました。
大人になると、もう普段思い出すこともなくなりました。



さて、宇宙のお話会に参加してから
私の中にもっと知りたい!という気持ちが
どんどん膨らんでいきました。


宇宙船に乗って、戦っていると言われましたが
それはどんな船なのだろう。
覚醒とはなにかしら。などなど…。


そして、とうとう私は
お話会の主催者の男性から
「覚醒ワーク」というのを受けることにしたのです。

なぜ、受けたいと思ったの?
と聞かれて、答えに困り「ただ単純に、興味があるからです。」
というと、男性はあははと笑い、「それくらい、軽いのりで受けてくれればいいんだよ。」
と言いました。私の緊張がほぐれて、ワークは始まりました。


誘導されるままに私は頭の中の想像の世界に入っていきました。
スイスかどこか、遠くに雪山が見える牧草地帯や、どこかわからない深い森の中。
ある時は小さな女の子だったり成人女性だったりしました。

そして、湖のほとりでボートに乗り、湖の中心までこいでいくと
上から光の柱が下りてきました。そして、ボートごとその光に吸い込まれるように
上へ上へと上がっていきました。

気づくとそこは宇宙空間でした。

と、向こうから宇宙船が近づいてきて・・・。
私が乗っているボートが宇宙船のハッチから船内へと吸い込まれて行きました。


中には宇宙人がいましたが、およそ人の形をしていません。
アメーバみたいな、とにかく形がないのです。

「この中に、あなたが知っている人はいますか?」と質問された時
私は迷うことなくこう答えていました。

「生まれてこなかった、私の弟がいます!!」

なぜそれがわかったのでしょう?
自分でも説明できません。生まれてこなかったその子は
性別すら、わからなかったのに。そして長らく私の記憶の中から
忘れ去られていたのに、です。

とにかく頭の中にひらめいた、というか直接メッセージとして語り掛けてくる感じでした。

「弟」は教えてくれました。

私がこの世に生まれたのは、「愛を伝えるため」。
いつも見守っているよ。あなたはシリウス

この世に生まれることなく亡くなった弟ですが
母をちっとも恨んでいないこと、母のおなかの中で
ちょっとだけ過ごしてみたかったことを教えてくれました。

私は不思議な気持ちでした。

会えなかったけど弟は確かにいるんだ。
そして私を見守っていてくれるんだ。

覚醒ワークが終わって、どこか変わったか?
と言われると正直よくわかりません。


でも、弟の存在を意識するとき、確かに私は
宇宙とつながっていると思うのです。


宇宙の戦争のことも、わからないまま。
でも、自分は満足でした。

今日は不思議な宇宙人のお話でした。
お読みいただきありがとうございました。